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執筆者の写真松本愛子

ペース配分を考えて弾く

先日、友達のおすすめで「ボールルームへようこそ」という社交ダンスに挑む男子高校生のアニメを見ました。


まぁそれが面白いこと!

そしてとても感動しました!



…それからいつもの癖で「ここはチェロを弾く時の考えと似ているなぁ」

などついついチェロに繋げて考えながら見てしまいました。

(このアニメは本当におすすめ!AmazonプライムやNetflixで見れます)



沢山得られるものが多かったのですが、せっかくなのでその中のひとつ。考えさせられたことを今回はテーマで挙げてみたいとおもいます。


主人公のたたら君は初めて連続で踊らなくてはいけないシーンがあったのですが、いつもどおり踊れません。なぜか?

それはペース配分をかんがえていなかったから。


ということで、今回のテーマは「ペース配分を考えて演奏すること」

です。



私たちは毎回全力で演奏する訳ですが、がむしゃらに弾くと後ろの方で「バテた」演奏になってしまいます。



もちろん「手を抜く」とはまったく意味が違いますが、どこでどのくらいの体力を「使う」か、「持ってくる」かは常に考えて演奏します。




それからそもそもの体力を増やすことも、もちろん大事です。


体力を増やす目的としての練習の仕方は

「演奏したい曲を連続3回弾く」

ことです。



私も以前、コンチェルトを弾くことになった時にこれをとても意識しました。


コンチェルトはだいたい3楽章まであるので、それを弾ききらなくてはいけません。


本番当日は、ゲネプロで1回は少なくとも弾きます。そして本番も一回。



さらに本番中は気持ちもあがっていますから、ついつい、いつもより体力を使ってしまうこともあります。



バテるのは音に現れます。

それは防ぎたい。



ということで、練習時にさきほども話した3回連続で弾く

という、まぁなんともアスリートなことをする訳です。



3回連続で弾くには無駄な力を抜かなくてはいけません。そういった意味でもよい練習になると思います。


チェリストに限らずですが、楽器演奏(声楽も)は間違いなくアスリートです。


基礎体力や筋力など、やはりある程度は必要です。


無駄な力は入れず「ここぞ」という時にパフォーマンスを発揮する。


これも音楽を奏でる上ではきってもきれないとても大事な事だと思います。



そうやって基礎体力をあげていくと同時に

どうペース配分をすればバテずに弾き切れるか、というのも意識して練習してみると良いかもしれません。














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